注文住宅を建てた人の後悔は、聞き方によって大きく違う
大和ハウス工業が2023年9月に、過去5年以内に新築した注文住宅に住む25〜84歳の1,000人に聞いた調査では、自宅に何かしら「後悔している」と答えた人が39.3%、「非常に満足」と答えた人が19.3%でした。
建築市場が2025年9〜10月に、過去3年以内に注文住宅を買った308人に聞いた調査では、購入後に何らかの後悔やこうしておけばよかったと思うことが「ある」が76.3%、「ない」が20.1%でした。同じ調査で、建てた注文住宅の満足度は98.4%でした。
NEXER Group が2026年に、注文住宅を建てた経験がある人に聞いた2つの調査では、後悔した点が「ある」が43.7%(126人、2026年7月)と36.7%(120人、2026年5月)でした。
質問の文も、聞かれた人の建ててからの期間も違うので、これらの数字は、そのままは並べて比べられません。
後悔の中身は、見積りと、希望の反映
建築市場の調査で、後悔があると答えた235人が挙げた点は、「見積の内訳が不透明で価格の妥当性を判断できなかったこと」50.2%、「こだわりやちょっとした違和感を反映できなかった」42.1%、「当初予算を大幅にオーバーしてしまったこと」34.0%の順でした。
平松建築が2023年11月に、注文住宅に住む30歳以上55歳未満の1,713人に聞いた調査では、住宅設備に後悔が「ある」が48.3%でした。後悔がある828人が挙げた設備は、「ベランダ」29.5%、「性能の低い窓」20.9%、「浴室の窓」19.0%の順です。聞いたのは設備への後悔だけです。
大和ハウス工業の調査では、家づくりでこだわった点に「間取り」を挙げた人が70.2%、最も後悔している点として「間取り」を挙げた人が51.4%でした。
市川建築店と NEXER Group の調査(120人)では、家づくりをやり直すなら変えたい点は「住宅性能(断熱・気密・省エネ)の重視度」が32.5%で最も多く、「間取りの設計」が23.3%で続きました。
建売住宅を買った人の数字
赤鹿地所が2023年7月に、建売住宅を買った1,004人に満足しているかを聞くと、「とても満足している」が21.2%、「やや満足している」が60.9%、「やや後悔している」が13.8%、「後悔している」が4.1%でした。
住んでみて不満に感じたことが「ある」人は、「不満に感じたことがある」が37.2%、「とても不満に感じたことがある」が9.4%です。不満の内容は、「デザインや間取りなどが気に入らない」51.0%、「建物や素材の質が思ったより良くない」41.8%、「住宅設備が良くない」35.8%の順でした。
どちらを選んでも、「もう一方にすればよかった」は少ない
NEXER Group とランドプラザが2026年3月に、住宅を買った経験がある300人に聞いた調査では、購入後に「もう一方の住宅にすればよかった」と思ったことが「ある」は7.3%、「ない」は92.7%でした。
この数字は、注文住宅を選んだ人と建売住宅を選んだ人を合わせたものです。それぞれの数字は、ページに書かれていません。
この数字を読むときの注意
調査をしたのは、注文住宅を建てる住宅会社、施主と建築士・職人をつなぐ会社、建売を扱い住宅会社を紹介する不動産会社など、住宅に関わる事業者です。
建売住宅を買った人の62.0%は、建売住宅と注文住宅で「迷わなかった」と答えています。赤鹿地所の数字は、注文住宅と迷った人だけの数字ではありません。
調査の時点は、2023年から2026年までです。最も古い大和ハウス工業の調査は、2023年9月です。