家族葬を行った喪主の約6割は、葬儀後に後悔を感じた
鎌倉新書が2019年2月に、直近2年以内に主となって葬儀を執り行った全国の30歳以上の男女372人にインターネットで聞いた調査です。葬儀後に後悔した人は、家族葬を行った人で60.1%、一般葬を行った人で71.9%でした。
家族葬で後悔した項目は、1位が「価格」64.3%、2位が「情報収集」63.3%、3位が「葬儀社」57.4%でした。葬儀の形を選んだことそのものとは別の項目が、上位に並んでいます。
調査をしたのは、葬儀社を紹介するサイト「いい葬儀」を運営する会社です。家族葬を行った人の人数は、出典のページに書かれていません。
「後悔していない」が約9割という調査もある
葬儀の口コミ(株式会社ディライト)の記事では、家族葬を行った人に「実際に家族葬を行って、後悔はしましたか?」と聞いています。「全く後悔していない」が60.0%、「あまり後悔していない」が30.9%で、合わせて約9割です。
残りの約1割が何に後悔したかを聞いた項目もありますが、答えた人数が書かれておらず、この調査では使っていません。調査をしたのは、葬儀社の集客を支援し、葬儀の口コミサイトを運営する会社です。
費用の後悔は、通夜と告別式のある家族葬で目立つ
エス・エム・エスは2026年6月に、親の仏教式の葬儀で喪主を務めた全国の50歳以上の男女602人にウェブで聞いています。運営しているのは、葬儀社を紹介する「安心葬儀」です。
家族葬(通夜・告別式あり)を行った人の53.8%が、実際の費用は想像していた金額より高かったと答えました。葬儀後の後悔として「想定外の費用が発生したこと」を挙げた人は18.4%です。
通夜を省略した家族葬(告別式のみ)の喪主は、ほかの形式より「親族・故人の友人・知人の反応」への後悔の割合が高い、と出典に書かれています。割合の数字は載っていません。
相見積もりを取った人の61.0%は「特に後悔していることはない」と答え、取らなかった人は32.8%でした。これは家族葬に限らない全体の数字です。
家族葬にしなかった側は、一般葬の調査だけが見つかった
鎌倉新書の2019年の調査で、一般葬を行った人の71.9%が葬儀後に後悔を感じました。後悔した項目は、1位が「情報収集」67.1%、2位が「葬儀社」66.4%、3位が「価格」52.1%です。
一日葬や直葬を選んだ人の数字は、この調査に載っていません。2026年の鎌倉新書の調査にも、葬儀の種類を後悔した人の内訳(家族葬を選んだ、一般葬を選んだ)はありますが、その質問に答えた人数が書かれておらず、使っていません。
この数字を読むときの注意
3つの調査は、聞き方が違います。鎌倉新書は葬儀後の後悔の全般、ディライトは家族葬を行って後悔したか、エス・エム・エスは費用に関する後悔の1項目です。
鎌倉新書の調査は2019年で、古い数字です。3つとも、葬儀社を紹介する会社、または葬儀社の集客を支援する会社の調査です。