入居した家族の47.3%が、後悔や改善要望を持っていた
株式会社Speeeが運営する老人ホームの検索・口コミサイト「ケアスル 介護」が、2025年6月〜2026年4月の体験談のうち、改善点と後悔の質問に答えが得られた1,484件を分析しました。体験談は、入居中と退去済みの家族に、専任のインタビュワーが電話で聞いたものです。
「特に後悔なし」が52.7%(782件)、「具体的な後悔・改善要望あり」が47.3%(702件)でした。後悔だけでなく、改善要望も含めた数字です。
調査をしたのは、老人ホームの検索・紹介サイトを運営する会社です。無作為に選んだ人への調査ではありません。
項目別の1位は夜間ケアと人手、2位は食事
1位は「スタッフの人手不足・夜間ケアの頻度」の17.5%(259件)、2位は「食事の内容・量・食形態への不満」の17.4%(258件)で、1件差でした。3位は「費用の高さ・追加費用の不透明感」の12.9%(192件)、4位は「面会制限・会いたいときに会えない」の12.7%(189件)です。
5位以下は、外出・レクリエーション機会の少なさが10.8%、施設からの連絡・情報共有不足が7.9%、医療・緊急時の対応体制への不安が5.7%、家族への日常的な様子報告の不足が4.4%でした。複数回答があるため、割合を足した合計は全体の数字と一致しません。
「入って後悔している」と答えた人は4.4%
同じケアスル 介護が2023年6月に、介護施設に入っているか入っていた被介護者と、入れる予定の人、合わせて250人に聞いたアンケートでは、「入って後悔している」が11人(4.4%)でした。
ほかは、「入ってよかった」が36.0%、「まあまあよかった」が31.2%、「普通」が20.8%、「入らなくてもよかった」が7.6%です。
この調査は満足度を聞いたもので、答えた人には入居者本人や、これから入れる予定の人も含まれます。親を入れた家族だけの数字ではありません。
入居後の気持ちと、情報共有への不満
シニアホームの紹介事業を行う株式会社笑美面が、2023年4月〜2026年2月に入居後のキーパーソン1,422人に聞いた調査では、介護家族の85%が、入居後に気持ちがポジティブに変化したと答えました。後悔を聞いた調査ではありません。
株式会社元気な介護と未知株式会社が2026年7月に、介護施設への入居に関わった経験がある300人にインターネットで聞いた調査では、施設からの情報共有に不満や物足りなさを感じたことが「ややある」が34.3%、「とてもある」が6.7%でした。
理由は「普段の様子が分からなかった」22.7%が最も多く、「こちらから聞かないと教えてもらえなかった」17.3%が続きます。
親を施設に入れなかった側の調査は、見つかっていない
親を施設に入れなかったこと、在宅で介護を続けたことを、後悔しているかどうかを聞いた公開調査は、見つかっていません。このサイトでは、入れなかった側にも同じ質問で答えてもらいます。
この数字を読むときの注意
4つの調査は、どれも施設に入れた側の話です。調査をしたのは、施設の検索・紹介や、介護の事業を行う会社です。
聞き方は調査ごとに違い、後悔、後悔と改善要望、気持ちの変化、情報共有への不満が混ざっています。割合を並べて比べるときは、何を聞いたかを見てください。